俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する　〜その後のエピソード〜
「私も翔さんと一緒にプールで泳ごうかなぁ。」
もっと身体を鍛えなければと思い立つ。

「はっ⁉︎
それは……辞めた方がいい。」
結構本気で考えていたのに、止められてしまって残念に思う。

しばらくすると、翔さんが頼んでくれた朝食がダイニングテーブルいっぱいに届く。

しかも、三段皿のスイーツタワーまであるからびっくりする。

「翔さん…、こんなに食べられないよ。」

「どれが食べたいか分からなかったから、果穂が好きそうなの全部頼んだ。」

「お昼分も充分あるし…」

金銭感覚がおかしいと言うより…、
迷うなら全部買おうって言う考えなのかな？

お金持ちの思考回路は凡人には分からない。

2人で一緒に朝食を食べていたら、
チャイムがなって秘書の新田さんが迎えに来てしまう。

「5分待て。」
と翔さんは、いつもより倍速で支度をして、

「今夜はなるべく早く帰るから。」
そう言って、素早く唇にキスを落として出かけていった。
< 30 / 232 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop