❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
第十二章 二人の時間
「かすみ、旅行行かないか」

「旅行ですか」

「旅行って言っても一ヶ所だけどな」

かすみはキョトンとした表情を見せた。

「新堂組で買った無人島がある、そこに行こう」

「私、キャンプは苦手です」

拓真は大声で笑った。

「私、なんか変なこと言いましたか」

「いや、ごめん、ごめん、無人島って言っても、テントでキャンプするわけじゃない、
すでに俺とかすみが二人で暮らせる家があるんだ」

「引越しするんですか」

「かすみの考えは本当におもしろいな、一緒にいて飽きないよ」

「だって、引越しなら、無人島でコンビニとかないだろうし、どうするんですか」

拓真はかすみを引き寄せ抱きしめた。

「かすみ、引越しじゃなく、無人島に旅行だ」

「何泊するんですか」

「二人で過ごして飽きるまでだ」

かすみは真面目な表情で答えた。
「それなら、ずっと帰ってこれないですよ」

「どうして?」

「私は、拓真さんとならずっと飽きないですから」

「かすみ」

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