〝死ぬ前に、先輩の世界に触れてみたかった──〟


美術部唯一の活動部員〝小鳥遊鈴〟は、天才モノクロ画家〝春永結生〟に恋をしている。
一方、色のない世界を生きていた結生もまた、毎日のように「好きです」と伝えてくる鈴が気になっていた。

しかし、鈴は〝枯桜病〟という病を患っていて──?

残りわずかな命の時間。
ふたりは、いずれきたる〝別れ〟を見据えながらも心を通わせていく。

──その憧れは、生きる力になった。
──その恋は、生きたい理由になった。
──その想いは、生きた証になった。


「ねえ、先輩。贈り物、受け取ってくれました?」

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