宮川修内太の異常な日常Ⅱ～魔女の瞳番外編～

第四章

メグと初めて出会った頃の事。

自己紹介をして、俺の名前…『宮川修内太』という名を聞いた時、メグはその風変わりな名前をこう思ったのだという。

『修羅を内に秘めた男』、修内太と。

その名を、彼女はいい名前だと誉めてくれた。

そう。

メグの言う通り、俺は修羅を内に秘めていたのかもしれない。

だけどその修羅は、ただ猛々しく、強く、闘志溢れるというものではない。

殺戮と破壊を好み、弱者を虐げ、苦難を共にした親友にさえ、その狂気を向ける。

闘争にしか興味を示さない、まさしく闘鬼の化身。

それが俺の内に秘められていた修羅。

事実、俺の内の修羅はメグにまで手をかけ、傷つけ、殺そうとまでした。

くそ…。

俺は一体どうしてしまったんだ。

俺の内にいる修羅とは、一体何者なんだ…？