お弁当からはじまる恋物語
2
次の日席替えが行われた

しかも朝

楠木くんは前の席の子と話してて私の事なんて一度も見なかった


しかもしかも!!

私の席は廊下側の一番前

楠木くんの席は窓際の一番後


これ以上無理ってぐらい離れた


「しぃ何ショック受けてんの?」

後ろから話しかけてきたのは里美ちゃん
前後の席になったのだ

「別にぃ……」
「ばぁか。あんたの気持なんてとっくにわかってるって。強がんなくてもいいよ」
「…里美ちゃぁん」


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