そして海の思い出を胸に
「じゃぁ、行こうか」

希未はそう言ってボートに乗り込み、続いて真実も乗る。



んー……。



「私、やっぱり、ここで見ているよ」

例えボートでも、岸から離れるのはやっぱり怖いので、そう言ったけど。



「美雪〜、何言い出すの? ダメっ。みんなで楽しまなきゃ♪」

と、また希未に押し切られる。



はぁ……。



「分かった。行くよ」

私もそう言ってボートに乗った。



そして、オールを漕いで2つのボートが沖に出た。


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