小悪魔男子

肩車









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―さな―




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火曜------





今日、大和は学校を休んだ。



それはビョーキとかじゃなくて、実はあのチケットのせいだった。






「ありがとうさなちゃん。


あのね、二人とも一緒に遊園地に行ってくれるんだって!!!」



昨日の夕方、嬉しそうな顔でそう報告があったんだ。


いつもの天使の笑み…まぁ、作りものだったって気づいたんだけど、その笑顔が本当の純粋な天使に見えるくらいだった。



彼が笑うと あたしも笑顔になれる。



和樹の事で落ち込んでいたあたしの取っては、何よりの薬だったんだ。





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