「シーク、おはよう」

シークに声をかけるが、返事が無い。軽く表紙をこんこん、と、叩くと、シークがうーん、と唸った。

「シークってば。本のくせに寝るんだねー」

服を着替えていると、シークがバサッと棚から落ちた。

「ちょっと、大丈夫!?」

シークを持ち上げると、表紙をバタバタさせながら、早く着替えてしまえと怒られた。

「なによ…もう」

シークを少し乱暴にバン!と机に置く。シークが痛い!と叫ぶが、そらは気にせずそのまま着替えた。

「ほら、シーク。ネックレスになって」

そらがいうと、シークはすっとネックレスに姿を変えた。

「シークってなんにでもなれるの?」

ネックレスをつけながら、そらが聞くと、シークは短く、ああ、とだけ答えた。

「ふーん。人の姿とかにもなれたりするの?」

強い魔力を持った妖精なんかは、人の姿になることができるといわれている。シークの魔力もそうとうのものだという話だから、それなら、シークも人の姿になれるのでは?と思ったのだ。

「いや、人型は…」

シークがもごもごとする。そらは、やっぱり人形になるのは難しいのかな、なんてことを思いながら、ふーん、とだけ答えた。

「よし、行きますか!」

杖と学生証だけ持って、部屋を出た。すると、ちょうど隣の部屋から、うみが出てきた。

「あ、うみ。おはよう」

「おはよう、そら」

2人は揃ってエレベーターに乗った。1Fにつくと、すでにアッシュとドルイドの姿があった。

「おはよう!」

アッシュに声をかけられて、そらもおはよう、と返した。

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