流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜
「あら?青柳さん?」

後ろから声が聞こえてきた。振り替えるとそこには、馨と母親の姿があった。

「新城さん、どうも」

玲子の顔が一瞬ひきつった。

「あら…そちらの方は?」

ちらりと幸村に視線を移す。幸村が首をかしげていると幸姫がにっこり笑って答えた。

「ゆきむらは、れいちゃんのおともだちだよ」

「おともだち?」

「いや、俺は…」

「あ、新幹線がきちゃう!すいません、急ぎますのでこれで」

新城の眉がぴくりと動いた。玲子は慌てて口を挟み、幸村達を引っ張ってその場を後にした。

「あ、青柳さん!?」

新城が声をかけてくるが、玲子はお構いなしに進んでいく。

「れいちゃん、どうしたの?」

不思議に思って聞いてみる。

「ううん、何でもないの、気にしなくて大丈夫だから」

そう言って、首を横にふった。
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