恋する旅のその先に

 後日。

 男は女の笑顔に良く似合う空色の膝掛けをプレゼントし、女はそれをいつも以上の笑顔で受け取り、ふたりは晴れて恋人同士となった。



 ただ、男は知らなかった。

 付き合うこととなったその日から──




──彼女の会社のロッカーに、1枚のピンクの膝掛けが眠ることとなったことを。

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