ほどよい愛
結局、真っ赤になった私を置いてさっさと一人でお風呂に入ってしまった恭汰。

からかわれただけだった。
今までもお風呂に一緒に入った事はなく、ましてや平日に私の部屋に来る事は今日が初めて。

平日にお互いの時間が合えば、いつも私が一度自宅に帰ってから車で恭汰の部屋に行く。
そして、恭汰に抱かれたあとは眠る彼をベッドに残して自分の部屋に帰る。

週末は、大抵わたしの部屋で過ごしている。金曜の晩にやって来て、日曜の晩に帰って行く。私は食事の用意をしたり、洗濯をしたり普通に家事をこなしながら恭汰と過ごしている。

二人で買い物に行ったり外食したりすることもある。まるで世間一般の恋人同士のように。
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