「ねえ、いつになったら落ち着くわけ?」

「……さぁ。運命の女に巡り合ったら?」

はぁ……。この男は。

私は、ベッドで眠そうにしている夏基に軽くデコピンしながら起き上がり。
そして、フローリングの床に散らばった下着や洋服をかき集めて

「シャワー浴びてくる」

ため息交じりの声でベッドを出ようとすると、背後から夏基の両手がすっと回ってきた。

気付くと私の体は再び夏基の腕の中へと逆戻り。

「だめ。俺、まだ足りてないし」

夏基は私にニヤリとした笑顔を向けながら唇を落としてくる。

「だめ……。んっ……。夏基……。やだっ……」

「だめじゃない。久しぶりに芽依抱いたら、限度なくまだまだ欲しくなった」

「……本当にだめ。……っ。なつ……」

その腕に閉じ込められて、私はまた、夏基の思うがままにされてしまう。

こうして夏基に抱かれる事が自然で当たり前になり過ぎて、きっぱりと離れなきゃいけないって事を忘れそうになる。

夏基の事が好きでたまらないから、私は自分の気持ちが揺れてしまうのをどうしようもできない。

こうして抱かれる事も、体も心も喜んでいるのに。

でも、もうすぐお別れなんだよ、夏基。


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