准教授 高野先生の恋人
二人で食事に出かけるときの私たちのお約束は相変わらずだった。
「食べたくないものは?」
「ん…何だろう…寛行さんは?」
「僕は、そうだなぁ…洋食はパスかな」
「私もそれはパス、かな」
「じゃあ、和食か中華か」
「中華はちょっと…」
「そっか。麺はどう?大丈夫?」
「うん。麺で…うんん、麺がいい」
これから何を食べようという時に、食べたくない物を真剣に考えてる私たちって、
やっぱりちょっと変わっているかも・・・・・・。