雷鳴の夜
院長室を出て、廊下に飛び出る。

途端に。

「!!!!!!」

ちょうど廊下を曲がった直後の怪物…ヴィクター10型と遭遇する!

「走れ!」

私の前を行きながらヴィクターが叫んだ。

「捕まったら捻り殺されるぞ!奴はもう人間の理性なんか残っちゃいねえんだ!」

「っっっっ!」

長時間の探索で精神も体力も消耗している。

けれどそんな体に鞭打って、私は走った。

死にたくない。

生きて地上に戻りたい。

ただその一心で。

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