歌詞集〜路端で咲く詩〜
春の歌




今、誰かが歌う「春の歌」を
聴きながら
ただ駆け抜けていく
振り返らないで走れたなら

ヒカリ差すあの場所へ
辿り着けるよ



雨が止んで雲が晴れていく
暖かい季節がもう
すぐ傍まで近付いてる

風はやがてあの丘を越え
この夢叶える街まで
繋がっていく


不安なんて
拭ったって消えるものじゃない
仕方ないから
とりあえず丸めちゃって
ポケットにしまったら

さぁ、走りだそう


今、誰かが歌う「春の歌」を
聴きながら
ただ駆け抜けていく
振り返らないで坂を登る

過ぎ去っていく風景に
ヒカリが散りばめられて
止まりそうな足が前に
進めるんだ



雨が降って泥が足を取る
挫けそうになりながら
何故か止まることは無いよ

風は何処でその身を止めるの?
いつか辿り着いたなら
その答えも分かるかな

ポケットに
詰め込んでいた感情が
溢れだしたら涙の果てに希望だけ
こっそりと隠れていたのを

見つけたから、さあ


今、僕は歌う「春の歌」を
声を枯らし
ただそれだけで勇気が湧いて
走りだせる

積み重ねた風景
今はまだ振り返らないよ
あの場所へ辿り着くまでは……


今、誰かが歌う「春の歌」が
聞こえない
でも胸の奥で何かが溢れ
背中を押すから、
この風の果てへ向かうよ

まだまだ止まれない


今、誰かが歌う「春の歌」が
風に乗って
奇跡を眺め歌う僕に届いている
いつまでも響け「春の歌」






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