オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】
2
☆
あたしたちはスタバがテナントで入ってるショッピングモールのパウダールームで、メイクについてああだこうだと言い合ってた。
とはいってもあたしは見てるだけで参加しない。
「ねえ、キャンもリップぐらいしなよ。ウチの貸したげるさあ」
ユリはマスカラを仕舞いながら、本を読んでるあたしに言ってきた。
「え、あたしはいいよぉ。可愛いユリと違って土台が悪いもん」
「んなことない!ウチだって元は大したことないから。化粧で偽造してるだけだって!」
なんか訳のわかんないこと言いながら、ユリはプラダのポーチから口紅を出して台の上に並べる。
「ほら、好きなの使いなよ。シルキーピンクなんて超可愛くない?グロスも貸したげるって」
「あたしはローズ系の方がキャンに合うと思うんだけど」
お化粧を終えたらしいチカが横槍を入れてくれる。
「ほら、ちょっと上向いて!チカがやったげる。キャン今までお化粧したこと無いもんね」
幼なじみにまでそんな事言われたら、あたしも観念するしかなかった。
あたしたちはスタバがテナントで入ってるショッピングモールのパウダールームで、メイクについてああだこうだと言い合ってた。
とはいってもあたしは見てるだけで参加しない。
「ねえ、キャンもリップぐらいしなよ。ウチの貸したげるさあ」
ユリはマスカラを仕舞いながら、本を読んでるあたしに言ってきた。
「え、あたしはいいよぉ。可愛いユリと違って土台が悪いもん」
「んなことない!ウチだって元は大したことないから。化粧で偽造してるだけだって!」
なんか訳のわかんないこと言いながら、ユリはプラダのポーチから口紅を出して台の上に並べる。
「ほら、好きなの使いなよ。シルキーピンクなんて超可愛くない?グロスも貸したげるって」
「あたしはローズ系の方がキャンに合うと思うんだけど」
お化粧を終えたらしいチカが横槍を入れてくれる。
「ほら、ちょっと上向いて!チカがやったげる。キャン今までお化粧したこと無いもんね」
幼なじみにまでそんな事言われたら、あたしも観念するしかなかった。