ツギハギの恋
それにしても痛い出費だ……

人の姿のひなた用に家着とボクサーパンツを買うはめになった。
ついでに色んなショップを見て歩く。

その間、ひなたを二度見する女が数人いた。


お前のフェロモンどんだけなんだよ……


しばらく歩くとあたしらは休憩にスタバに入った。

あたしはそこでようやく切っていたケータイの電源を入れた。

あっちゃんからのメールは見てもいないし着信も出ないまま。


電源を入れると切っていた間のメールを早速受信した。

差出人

あっちゃん……


それにユリ……。


こいつら自分達がしたことにあたしが気づいたってわかったのかも。


あたしはため息をついてユリのメールを確認した。



お前の下手な言い訳を聞いてやるよ……


そんな冷めた感覚でケータイをクリックした。
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