はじめてのこくはく

人気者

あの文化祭からなんとなくだけど
彼を見かけるようになっていた。



かっこいいな。


普段は普通なんだけど
昼休みサッカーしてる姿が
やばいんだな。







「あーかっこいいってまじ。」



教室の窓から外を眺めいう。





「またゆってる。それだけ見てて好きじゃないとか言うんだからびっくりだよ。」



「好きじゃないの。憧れなの。」



「コハって好きな人できないよね。サッカー部の大森君とかバスケ部の椎名君。あれだけきゃーきゃーゆって全部憧れで済ます。」



「そーだよ。リアルな恋しよ?せめて喋ったことがある人とかさ。」



「いーの。これが楽しいんだから。」



好きな人なんていらない。

理想を裏切らない憧れの人をみてるだけで楽しいし。





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