ロシアンルーレット【コミカルアクション】




 一ヵ月後、皆人の自宅謹慎は解かれ、晴れて職場復帰したものの、今日も皆人は職場に現れない。


 新たに皆人と組むことになった谷口は、今日もブツブツ愚痴をこぼしながら、一人忙しく仕事をこなしていた。


「谷口くん。」


 不意に背後から呼ばれ、谷口が不機嫌な顔のまま振り返るとそこに、理沙と乃亜がいた。


「皆人は?」


 理沙がそんな谷口の不機嫌顔などものともせず、涼しい顔で尋ねた。


「今日も来てねーよ。今回の件では、あいつ頑張ったからって、ひどいサボリにもお咎め無しだ。ちきしょー。ホントに頑張ったのは俺たちだよなぁ?」


 同意を求めるように谷口が理沙を見る。


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