0:45、久米沢和馬邸着。


 俺は何の恨みもない久米沢の長女さゆりを今から殺さなきゃならない。


 しかもさゆりは12歳。


 裏にどんな因縁があるのか俺は知らないし興味もないが、そんなのとは全く無関係であろう何も知らないただのガキだ。


 当たり前だけど気が乗らねぇ。


 てか、久米沢邸には辿り着いたがどこいきゃいんだよ?!


 俺の身長を優に越える高さの厳つい塀に沿ってトボトボ歩いていると、正面から黒い影が弾丸のような速さで飛んで来て、俺の腕を掴むとものすごい力で引っ張った。


 ヤル気も危機感も何もない俺は、ただその力に従い黒い影に合わせて足を動かした。