恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
卒業式…悲しかったぁ。

私と二人で写真を撮るはずだったのに、彼は新しい彼女と肩を並べ、満面の笑みだった。

ホント、違う高校で良かったよ。


「さやって美人なんだけど、み~んな本性知らないもんね。見てて楽しいよ。

額田先輩もきっと、可憐で可愛い女って思い込んでるよね~」

楽しそうに言う月ちゃん。

「本性って…聞こえ悪いなぁ」

小学校からの親友は、私の全てを知っている…。

「それと、たまにボケッとしてるよね…あ、そこが男心をそそるのか。

あと、あんた目ぇ悪いから…人の顔、マジマジと見つめるでしょ?

多分それが悪い」

月ちゃんは、私を指差しニヤニヤ笑う。

マジマジと…ねぇ。

「わかった…。気をつける。それか明日眼鏡持って来ようか」

「ま~。さやの場合は、眼鏡したらまたちょっと違うファンがつくんじゃない?…そっちのが、厄介かも」

月ちゃん意味不明な事言ってるし。

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