貴様!何様?会長様!?



巧みな反射神経で腰をかがめ、ボールペンを交わす斎藤。



――――“グサッ”



「いでっ…?!」



斎藤の奥にいた、咲のおでこに直撃した。



タラリと咲の額を流れる血。



「ちょっと、銀くん(斎藤銀司)!!分かってたなら避けるなんてひどくない?!」

「自分の身くらい、自分で守って当然だ」

「と、とにかく咲乃くん、傷口をおさえなくては…!」



ティッシュ箱を持った小橋が、咲に駆け寄る。



「ちょっと零!!ペンなんて投げたら危ないでしょーが!咲だったからよかったものを、私に当たってたらどーするの!!」

「ちょっとナギ!オレだったらいいって、どーいう意味だよっ?!」



……うるさい(怒)



「零、落ち着けよ」

「…………」



< 39 / 223 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop