貴様!何様?会長様!?
巧みな反射神経で腰をかがめ、ボールペンを交わす斎藤。
――――“グサッ”
「いでっ…?!」
斎藤の奥にいた、咲のおでこに直撃した。
タラリと咲の額を流れる血。
「ちょっと、銀くん(斎藤銀司)!!分かってたなら避けるなんてひどくない?!」
「自分の身くらい、自分で守って当然だ」
「と、とにかく咲乃くん、傷口をおさえなくては…!」
ティッシュ箱を持った小橋が、咲に駆け寄る。
「ちょっと零!!ペンなんて投げたら危ないでしょーが!咲だったからよかったものを、私に当たってたらどーするの!!」
「ちょっとナギ!オレだったらいいって、どーいう意味だよっ?!」
……うるさい(怒)
「零、落ち着けよ」
「…………」