私が今立っているのはノルマン家の正門。

鉄格子で作られた正門には見事な赤い薔薇が弦を巻いて絡みついている。





「いつ見てもすごいわね。我が家とは大違いだわ…」


我が家はお母様とお姉さまがお金を使い果たしてしまうから、屋敷の維持費にまわりきれないのよね。

壮大な装飾が施された正門をくぐると、庭師によって綺麗に手入れされた庭が続く。





しばらく歩くとやっと屋敷が見えてきた。

屋敷の扉を叩こうとしたその時。




内側から扉が開き――――