生徒会とメガネっ子
*5*
―生徒会男子陣side―

「はぁ…」

洋仁は思いっきり大きなため息をついた。

「洋仁…どうかしたのか?」

健紫が声を掛けるが、返事がない。

「洋仁先輩、何かあったんですかね?」

梓が瞭に聞く。

「うーん…今回ばかりはさすがの俺でもわかんねぇな…」

「昨日はたまたまだろ。」

瞭のナルシスト発言に冷やかにツッコむ健紫。

(まさか、昨日綾が泣いてたのと関係あるんじゃ……)

唯一昨日のことを知っている慧市はこう思ったのだった。
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