いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
私とは全く無関係の人たちだ。
もちろん、「手伝って」なんて頼めるわけもない。


そのまま素通りだ。


彼らの横を通り過ぎようとのろのろ歩いていると、何やらただならぬ会話が聞こえてきた。


「何で私じゃダメなの!?ずっと玲人のこと好きだったのに!!」

「だから、タイプじゃねえし。めんどくせぇな」


ええぇ!?ちょっと…!!

まさかこんなところで人様の告白を聞くなんて!!しかも、よりによって久世玲人!!

こんな状況で通るなんて……めちゃくちゃ気まずい!!



でも、ここを通らないと教室には行けないし…。引き返すのもなぁ…。


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