いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
「お前も諦め悪ぃな」

「諦め悪いっていうか…。どう見ても不自然だし、他に相応しい子がいると思うの…」

いっそのことサエコでいいじゃん。

という一言は言えない。


ビクビクする私を、久世玲人は「ふーん」と言いながら聞いている。


「だからさ、久世君…!」


「お前さ、名前は?」


…へ?名前?

彼女を辞退させてもらおうと勇気を振り絞って言おうとしたところで、突然話しをそらされた。



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