生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。
アイツと距離を縮めちゃいました。



「ねぇ、未愛。小杉君の事、睨んでるように見えるんだけど…」



「アハハ。睨んでなんか無いよー。このあたしだよ?」



「完全に棒読みなんですけど…」




学校にも慣れてきて、隣の小杉春流の凝視も日課になってきた四月下旬の、いつもと変わらない放課後。


生徒会の定例会議は毎週水曜日にあり、今日がちょうど、その定例会議の日。


もうすぐ生徒会室に向かわなければいけないんだけど、あたしは今、隣の席の小杉春流を絶賛ガン見中だ。



入学してから、あたしは見かけ上はにこやかに挨拶をしているつもり。ま、心はこもってないのだけど。


なのににっくき小杉春流は、挨拶を一回だって返してくれた事が無い。寧ろ、これでもかって程に無視してる。



…ムカムカするー!




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