年上の彼氏
結果


ピンポン。

部屋のインターホンを押すと、すぐにドアが開く。

「やっほー。久しぶり」

片手を挙げて挨拶するお姉ちゃんにちょっと呆れぎみに

「お前挨拶変わってねーな。・・・やっほーってやつ」

と、笑った。

「ところで一体どうしたんだよ」

「まあ、ここじゃなんだから。・・おじゃましまーす」

「・・・強引だな・・オイ・」

靴を脱いでアパートに上がると、

「ちょっとトイレ貸して」

と、言いながら私の背中を押した。

「あ?ああ・・」

お姉ちゃんが貸してと言ったのに、私がトイレに行くのを不思議そうな顔で見てた。

ちらりと秋仁さんを見ると、どうした?といわんばかりの顔。

秋仁さんの顔を見て、泣きそうになる。

でも、知られたくなくてそのままトイレに入った。



ガサリ。

紙袋から検査薬の箱を取りだす。

2本入りの検査薬。

説明書を読み終えた後、

「ふぅぅぅ」

と、大きく息を吐いてから・・・検査薬を試した。


















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