七つの星の落し物
Ⅶ. 数と記号の星『キタルファ』
「この星はね・・・」

「待って。 さっきの星がここだったでしょ。
そこから、こっちへ行ったここ・・・だから・・・

えと・・・、この星は、子馬座のキタルファじゃないかな?」


「正解!! リゲル、すごいわ!!」


「ねえ、アル、なんかあの星・・・いやな予感がする・・・。」


「え? あぁぁ・・・、リゲル、あなた・・・もしかして
数学は苦手だったかしら?」


目の前にあるその星の周りには、四角や丸、三角などの図形と、大小たくさんの数字が浮かんだり消えたりしている。


「あ・・・、頭痛くなってきた・・・。」

リゲルは小さな声でつぶやく。


「はい、ヘッドフォン。 これも経験だから。
がんばって行ってきてね!」

アルは有無を言わさず、レバーを引いた。

シャラ―――ン!
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