七つの星の落し物

カチコチ　カチコチ　カチコチ　カチコチ・・・・・・

リゲルは大きな時計台の下に立っている。

広い公園のようだ。
そこにある、ベンチも、ジャングルジムも、滑り台も、シーソーも、モノクロの幾何学模様と数字の組み合わせで出来ている。


「ううう・・・
数字ばっかりだ…。」


リゲルは肩を落とす。

そこへ若い二人連れが歩いて来た。

二人は手に持った計算機のようなモノに、歩きながら何かを打ち込んでいる。

カチカチとせわしない音が響き、それと同時に二人の頭の上に黄緑色に光る数字が帯のようにゆらゆらと流れた。

（なんだろ？あれ。）


二人は互いにそれを確認しながら、またカチカチと打ち込む。


（会話…してるのかな？でも どう見てもあれ、数式にしか見えないけど…）