ナンパ男との恋 1巻
第二十二章 心
「春菜、どっか行きたい所あるか?」

布団に入り
目を瞑ろうとした時
輝樹が珍しい事を聞いてきた。

「行きたい所?んー、特には・・
急にどうして?」

「お盆休みなかったから
連休 どこも行かなかっただろ?
今週の土、日休みもらったから
どっか行きたい所あれば
連れて行ってやるよ」

「ほんと?2日間休みあるの?」

「あぁ、遠い所でもいいぞ?」

2人でいれるなら
別に家で十分なんだけどな・・・

そう思いながらも
やっぱり、2人で出掛ける事を考えると
ワクワクしてくる。

「んー・・・う~んと・・・
全然 分かんない・・」

ワクワクするけど
行きたい所が
まったく思い浮かばない・・・

「そうだな・・・
俺も分かんねぇや・・・
まっ、とりあえず
あと3日くらいあるし
のんびり考えとけよ」

そう言われたものの・・・

2日間悩んでるのに
全然思い浮かばない私は
もしかして バカなんだろうか。

そうだっ!

こういう時は・・・

プチ同棲してる美香に相談だ。

「春菜~?すごい久しぶりじゃん」

「翔くんとの同棲はどう?」

「どうって?ケンカばっかだよ」

そうは言いながらも
声が すごく幸せそうだ。



 


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