僕の天使に贈る唄

「うん。そうだね。

死なないよね。」



「・・・あぁ。」



「奏の歌、

聞かなきゃ
いけないもんね。」



「・・・そうだよ。」



「あたしの歌、
作ってくれるんだよね?」




「・・・絶対、作るよ。」






静まり返った病室。


2人で抱き合って、
涙を流した。






気が付くと、
空は暗くなっていて。



でもそこには
誰も来なかった。







俺たちの様子を
月だけが見ていた。



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