マスク・ドール
対戦
「とうとうマリー達は帰って来なかったな。まあ予定通りと言えば、そうだが」

「すみません。一応、早く戻るようには言ったんですが、やはり次元越えには時間がかかるようです」

その晩、ソウマの店に集まったのはマカとルナ、そしてカルマとナオだった。

「マリーなら、わたしよりもマスク・ドールには詳しかったでしょうが…。まっ、しょうがないわね。このメンバーで決着を付けましょう」

「そう言えばルナ、アオイは一緒じゃないのか?」

「この事件、アオイの一族でもちょっと問題になっているらしくてね。実家に呼び出されているみたい」

「向こうもか…。ならば本当に今夜中に終わらせなければなるまい」

マカは真剣な顔付きで、カルマとナオを見た。

「そうですね」

「お任せを」

カルマは自分の肩を掴み、横に引いた。

すると黒きマントが出て、カルマの全身を包んだ。

カルマの目が赤く染まり、髪の色も真っ白に染まる。
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