知らなかった僕の顔
知らなかった僕の顔
夏の強烈な日差しは徐々に陰りをみせ、ゆっくりと秋の訪れを感じた。


夏休みは終わり、僕はケーキ屋のバイトも辞めた。


バイトの最終日に、明美さんは僕に大量のケーキを持たせてくれた。


僕が遠慮すると、明美さんは僕の目をジッと見て「美味しいから」と言った。

手は握られなかった。


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