軽薄男に鉛弾を【新☆パラレル・ワールド企画作品】
お茶どうぞ
とまぁ狭い店内でドタバタやってたら…

「怜…お客さんかえ?」

と、干し椎茸みたいな干からびた婆さんが出てきた。

「あ、ばあちゃん…うん、一人は、お客さん…んで、もう一人は…何だろ?」

怜の受け答えで、やっと今回の来店の理由を思い出した…が

(そういえば怜ちゃんに来店の目的話して無かったな…)

純一郎に目をやると

(ダメだな、ありゃ…まともに話せそうに無い…か)

まだビビって床にうずくまったままだ。

「怜ちゃん…実は…」

全ての事情を話そうとしたら

「ほっほっほ…お茶どうぞ」

干し椎茸がお茶を勧めてきた。
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