Snow Princess ~雪の華~


王家書斎で、気持ちのいい椅子に腰掛けて、シャーマは頭を抱えていた。


「まったく…どうしたものか」

「どうと言われましても、この前のことはあの子にとって衝撃が強すぎたわ。
回復するまで待ってあげることくらいしか…」


同じように困り果てた顔でリリ−はテーブルに頬杖をつく。
シャーマは眉間の皺を押さえ、言った。


「しかし待てといわれても時間がないのだ」


その言葉にリリーは目をつり上げた。
シャーマは机に視線を机に向けたまま俯いている。


「何ですって…? 貴方まさか!」


シャーマは動かない。その様子にすべてを悟り、リリーは息を呑んだ。


「勝手に話を進めたのね…! 私にも、マリンにも許しを得ずに!」

「ベリルの一件があった以上、他にどういう道があったというのだ?」


シャーマはムキになって睨みつける。
リリーは信じられない思いで目の前に座る王を見つめた。


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