傷だらけのラブレター



あの日から、私と直也の会話は一切なくなった。




朝や帰りの登下校なんて勿論だし、必要最低限の会話でも躊躇われるほど。




前の席からのプリント回しの時なんか、プリントを渡された時の視線が冷たくて、背筋がゾッとしたのを覚えてる。





『……。』





…それでも。



前の席の直也を盗み見するのをやめられない。




…なんて言ったら、あなたは笑ってくれる?



冷たくあしらわれちゃう、かな…。





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