傷だらけのラブレター



…確かに、言われてみればそうかもしれない。



今までは、手術の話をするだけでも嫌気が差したし、

ましてや自分から手術の話題をするなんて、もってのほか。




そんな私が、ごく自然に手術の話をするなんて、心境の変化があったのかもしれない。





『……。』





…まぁ、心あたりは1つしかないんだけどさ。




わかりやすすぎる自分の変化に、私は思わず自分自身に苦笑いをした。





―…だって、仕方がないじゃない。





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