猛獣に射抜かれる様な愛


自宅へ帰る途中、適当に晩御飯を食べ家に着いたのは午後11時を回っていた


部屋の鍵を開け中へと入れば静まり返る室内と同時に直ぐ下を見ると先に帰っている筈の結菜のヒールが無い


週末に帰宅が遅くなる事はあっても、仕事ある前日に家に居ない事はない為疑問符が浮かび上がった


だが、結菜も良い歳した大人な為自己管理ぐらい出来るだろうと思えばリビングへと歩みを進める矢斗


矢斗はソファーへ腰を下ろしテレビの電源を入れ今日一日のニュースを見る


刻々と時間は過ぎ日が回り深夜になるも結菜が帰宅する気配は無い


矢斗は程よく眠気を帯び始める中、時計へとちらりと視線を向け時刻を確認しある事が脳裏を過ぎった。



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