早くも京は雪に埋まる。

十二月。 今年も後一月で終わるかと、白い息を空に舞い上がらせながら思う。


「間島、そんなとこにいれば風邪を拗らせる」

「斉藤さぁぁんっ」


ドテラを羽織っているものの、雪が積もるほどに外は寒いというのに、わざわざ縁側に足を投げ出していた矢央に斉藤は注意した。

が、斉藤の忠告など聞いていなかった矢央は、勢いよく振り返ると、ガバッと斉藤に飛びかかった。


声には出さないものの、かなり驚く斉藤。



「…どうかしたのか?」


押しやることはせず、なすがまま状態。 というかお手上げ状態で、矢央を見下ろした。

斉藤の脇腹に額を押しあてたまま矢央は、


「人肌が恋しい今日この頃と言いますか」

「…なんだそれは」

「寒かっただけで〜す」


だったら部屋に入ればいいのに。 と溜め息つきながらも、押しやることはない。


最近の矢央は何を思ってか、誰彼構わず抱きつくという悪い癖を身に付けてしまった。



ついこの間も。


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