オフィスの甘い罠
6―ほろ苦いBirthday・Night
     ☆☆☆☆☆



柊弥の秘書になってから、
いつの間にか1週間が過ぎた。



言われたとおり、柊弥が
デスクワークをしてる時は
電話番をこなし、スケ
ジュール調整をして。



外出の時には、荷物を
持って同行する。



副社長ともなると仕事の
相手も銀行だったり
スポンサーだったりと
大手が多いけど、柊弥は
オールマイティにいろんな
仕事をしてるってわかってきた。



中でも一番力を入れてる
のは、夏以降オープンする
2店舗の新しいスポンサー獲得。



この2店舗を成功させて
来年にはさらに出店を
増やすのが、柊弥の目標
みたいだった。




会う人会う人企業のお偉い
さんばっかであたしには
てんやわんやの毎日だった
けど、ようやく少し慣れて
きたかと思ってたある日――。
< 144 / 288 >

この作品をシェア

pagetop