秘密のMelo♪y*番外編*
まるで苦悩なそんな日々

――楓サイド――


天然真裕と(一応)付き合うようになって、半年近くが経った。

あの軽井沢の音楽祭で遂に花梨達にバレてからは二ヶ月ちょっとだ。

あれからというもの…あいつらがいつにも増してうざい。

特に修平と花梨。

顔を合わせれば出てくるのが…。


「しっかしよぉ我慢できるなぁお前も」


「週に三日以上は泊まり込んでんでしょ? なんで手出さないのかしら…。不思議だわあ」


…この話題ばかりだ。

だから言いたくなかったというのに…。


「かっく~~~~んっっ❤❤」


―がばっ


「真裕」


いつにも増してテンションがバカ高い真裕が突然、ソファにもたれかかっていた俺の上に降ってきた。

いつものことなので特に驚きもせず、「どうした?」と問いかける。


「おでかけしよ?」


「…なんでまたこのくそ寒い中急に」


「だって外見て外!! 近年じゃ珍しいほどの雪!」


「雪?」


十二月だろ…今。

最近じゃこんな時期に雪はそんなに……降ってるなぁ確かに。

マジで降ってるなだいぶ…。


「早くっ早く!」


こうして雪ごときで大はしゃぎしている様子を見ると、本当に十七かと疑いたくなる。

けれど……体ばかりはちゃんと十七の女なわけで…。


「ホント不思議」


そう言われるのも無理はない。


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