『K』
完結
優太の葬儀もあっという間に過ぎた。


トシは今もずっと毎日泣いている。


まいちゃんとアミも優太の死は受け入れられなかった。


私はもう泣かないって決めたから。



ヒナと二人、優太と同棲していた部屋で暮らすことにした。


優太と住んでいた時と何も変わらない部屋。


私達のベットの横にはヒナのベビーベットを置いた。



優太のお気に入りだったゾウのコップ。。


優太のタバコが入ったままの灰皿。。


私はテーブルの前に座る。


取り出した[婚姻届け]にサインをする。

(。。優太、これで私達はずっと一緒だね)


私はそれを大切に引き出しにしまった。


『優太、もう心配しないでね!私達は立派な家族だから。。』


私にとって優太の死はあまりにもつらすぎた。


だけど


今は幸せに満ち溢れてる。。


優太が残してくれた[ヒナ]と言う宝物。


優太に本当にそっくりで。。。


優太に似て優しい子になってくれると思います



ヒナが大きくなったら


『パパはあなたに似て優しい人だったの。ママはパパからたくさんの愛をもらったのよ。だからとっても幸せなのよ』


そう言ってあげたい。


優太。。


今もこれからもずっと私の心の中にいるよ


たくさんの愛をありがとう


優太の分まで頑張って生きるよ


これからは強がることなく素直に。。


『優太を愛してるよ』

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