星にキス。

*秘密。【secret makes strong her】





ハハッ、そうだったんだ。


海外の高校に通っていたら、あたしからの電話に出られるはずが無い。

おばさんがあたしから、話しを反らすのも――― 納得する。


「その高校って…… 英語ばかり?」


「ううん、そんなことないよ。 インターナショナルスクールみたいな感じで、色々な国の人がいて、一概に“英語”とは、言えないかな?」


「翔ちゃんは、おじさんと暮らしているの?」


「そう。 幸いにも、お父さんの赴任した近くの学校だったから」


じゃあ、買い物とか英語なんだ。

普段から英語なら、翔ちゃんは英語がペラペラなんだろうな。


「ごめんね、ナツちゃん。 わざと黙っていて」


「ううん、大丈夫」


でもね、おばさん。 一つ、あたしに教えて?


少しだけまだ疑問が残るあたしは、おばさんに問い掛ける。




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