初恋~First Love~
そんな馬鹿なって…

恋をしていない人はみんな馬鹿なのか!?

「馬鹿ってなによ、
ホントにいないんだもん仕方がないじゃない」

「あのさぁ、鏡花。
あたし達もう小5だよ!
好きな人の一人や二人や三人や五人、
いても不思議じゃないじゃん」

「三人も五人もいたら不思議だよ」

「だからさぁ、それは例えばの話しじゃん!!」

まぁ、確かに好きな人がいても不思議ではないけど、
別にいなくたって不思議ではないでしょう。


キーンコーンカーンコーン

そんな時、大休憩の終わりと、3時間目の始まりを知らせるチャイムが鳴った。

運動場からは男子達が帰ってきて、女子のたまり場であるベランダからは女子が帰ってくる。

あたしの学校は、教室一つ一つにベランダが備え付けられてあって、
女子達はそこでおしゃべりするのが日課だ。


あたしも、ベランダはお気に入り。

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