お見合いダーリン!
ハリセンボン






翌日、教室に向かいながら次々と挨拶していく。


そしてそんな私に対し皆が口を揃えこう言ってくる。





「テンション高いじゃん」

「何か良い事あったの?」





そうおはようの次に。


どうしてそんなにテンション高いのか、どうして今日はそんなに早いのか。


もしかして私にいい事でもあったの、って。


私はただ挨拶しただけなのにいい事があった事がなぜバレてるんだろう。





「それはねー」

「うんうん」

「やっぱり秘密!」

「えーっ」





そんな曖昧な返事をして教室に。


お見合いの事は言えない。


だって、だって、何たって!





「鈴美ー」

「おはよう」

「あっ、おはよう」



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