恋のWボランチ
パス
練習試合当日。。。



「ハイ、集合ぅ~!!」

「監督、お願いします」

「うむ。相手は県大会ベスト16だから、不足は無いだろう。思い切って行けっ!
あと、左サイドバックが、ガンガン上がって来るから右サイドの選手は、しっかり対応するよーに。」

「ハイッ!」

「よし。じゃあキャプテン」

「ハイッ!桜ヶ丘ぁ~ファイッ!」

「オォー!」



試合開始早々、監督がミーティングで言っていた通り、相手のサイドバックが積極的にドリブルで仕掛けて来て、ゴール前に絶妙なパスを何度も入れて来た。

その度に、GKの修平が飛び出して、セービングしたが、防戦一方で、明らかに押されていた。

亮太も、前後左右に動いてパスを欲しがるが、縦パスはことごとく相手ボランチにカットされてしまっている。

得点こそ奪われなかったものの、完全に相手ペースで試合を支配されたまま前半が終わった…。





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