白銀の女神 紅の王Ⅱ



主たちが出て行った後宮―――




机の上には一枚の手紙が置かれていた。



後宮に吹き込んだ風がその手紙を揺らす。



その風は二つに折られていた手紙を開く。









淡いクリーム色の紙には一行だけこう書かれていた。









『愛している』










END


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