LOVE SONG
「あら、成田さん、珍しく盛り上がっちゃってるじゃありませんか」

と、成田から一番遠くに座っている前迫が淡々と呟いた。

「…」

中里はすぐに二人から目を離しラーメンを食べはじめたが、

「やだぁ、成田くんたらぁ」

と言う、直子の弾んだ声が妙に耳に響く気がしていた。



その後、次々に中里の元に曲が送られてきた。

「ん〜」

何と無く行き詰まって、今まで聞いたことのあるような言葉ばかり浮かんで来た。

「あ〜。気分転換して来よっと」
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