そして、次の日の昼過ぎ。

楓はまた土方の部屋へと来ていた。
そこには、沖田、藤堂、原田、永倉もいた。


「あのー…、何の御用でしょうか?」


「あ?あぁ、お前を何番組に入れるか、でな。」

土方の答えに、なんとなく背筋がピンとなるのを感じる。

自分のこれからを、今決めるのだと思うと、期待より不安の方が勝った。



「一番組に入れば、僕が守りますよ、ねぇ?楓。」


「え?はい、…あ、でも私も守ります。」


「あれ?総司って楓のこと呼び捨てだったか?」


藤堂の言った言葉にみんな「あ。」と気付いたようだ。

昨日まで、楓さんと呼んでいた沖田が自分のことを楓と呼んだ。



「沖田さん?」


「なんですか?あぁ、僕のことは“総司”と呼んでもらって構いません。」


ニッコリと、それでも昨日までの冷たい笑顔ではない、温かいそれだった。


「えっと、じゃあ……総司さん。どうかしたんですか?」


「?何がですか?」


「いや、私の呼び方…です。」



楓がそう言うと、ぽんと手を打って、


「気が変わったんです。」


そう言って、また笑った。



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